森の中や林の中で清々しい独特の匂いをかいだことはありませんか?
その匂いの正体は「フィトンチッド」です。
植物から「フィトンチッド」と呼ばれる物質がでているため、独特の清々しい香りが森の中には漂います。
ではそのフィトンチッドには何か良い効果があるのか見ていきましょう
フィトンチッドとは

植物を意味する「フィトン」、殺すという意味の「チッド」を合わせ、フィトンチッドと名付けました。
主に樹木が発散する揮発性物質で、その主な成分はテルペノイドの一種です。
様々な効果が報告されていて、消臭、除菌、抗菌、抗酸化作用、リラックス効果があります。
フィトンチッドの効果
消臭
森の中には動物の死骸や糞などが当たり前のようにあります。
ですが、森の中で臭い匂いがすることはないですよね。
これは植物が出すフィトンチッドが消臭効果を示しているからです。
除菌・抗菌
フィトンチッドは植物自らの身を守るために排出されています。
人間にも脅威になる大腸菌や黄色ブドウ球菌にも効果を示します。
ヒノキに含まれるヒノキチオールが院内感染を引き起こすMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)への抗菌作用があるとの報告もされています。
ちなみに黄色ブドウ球菌は人の手のひらなどには常に存在する常在菌ですが、ペニシリナーゼを産生するようになり耐性を得ました。
蛇足ですが、一番最初に耐性を獲得するといわれているのは黄色ブドウ球菌と緑膿菌だと言われています。
抗酸化作用
揮発性成分の中にはテルペノイドなどが多く含まれています。
人は昔から植物の葉などで食べ物を包んだりしていましたよね。
笹団子や柏餅、お寿司を葉で包んだりするのは食べ物がダメになるのを防ぐ効果があることを経験則からわかっていたんですね。
リラックス効果
森林の中ではストレスホルモンといわれるコルチゾールが減少することが報告されています。
他にも大脳皮質の活性化や高血圧の抑制、皮膚・呼吸器系疾患の改善やアレルギー性疾患の予防回復に効果があることが認められています。
また、免疫に関与しているナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する働きもあるとされています。
キャンプに行ってフィトンチッドを浴びよう
フィトンチッドは森や林の中に行く必要があります。
おすすめなのは林間サイトか森の中にあるキャンプ場です。
「フィトンチッド」ということ言葉もまだ聞きなれないと思いますが、いいことだらけなので自然の中でリフレッシュしましょう!
是非、森の中のキャンプ場でフィトンチッドを浴びてください!
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