インナーシュラフって存在は知っていても実際に買ったりするのはハードルが高くないですか?
「シュラフだけで眠れているし・・・」
「わざわざ買わなくていいんじゃないの?」
そう思っていたんですが、NANGAから発売されたメリノウールのシュラフシーツは一枚あるととても便利です。
夏にはインナーシュラフだけで眠り、冬はダウンシュラフのインナーとして使うことで暖かく使うことができます。
発売が発表されてからほぼ衝動買いで飛びついたはいいものの、実践投入することがなかなかできなかったのですが、実際に使うことができたのでレビューしたいと思います。
「NANGAのメリノウール マミー型 シュラフシーツ」です。
「NANGA」メリノウール マミー型 シュラフシーツ
シュラフシーツの仕様と実際のサイズ
素材:表地 | メリノウール100% |
別布 | ポリエステル100% |
生産地 | 中国 |
サイズ | 203cm×20cm |
価格 | 7000円程度 |
左がシュラフシーツ、右がNANGA×山渓の600DX オールブラックです。
大きさとしてはとてもコンパクトです。
実測なので、多少の誤差はあると思いますが、直径12cm×長さ18cmくらいですね
しかし袋にはまだ余裕があり、もう少しコンパクトにまとめることができるかもしれません。
シュラフシーツの中身の確認
袋から出してみましょう!
ごめんなさい、キャンプで使用した時の写真がありませんでした。
胸のあたりにNANGAのロゴがあります。
ここは首回りですね。ポリエステルの部分はこの黒い部分のことだと思います。
絞れるように中に紐が入っていますので、寒い時には首回りを絞ることができます。
横のチャックはこんな感じです。
見えにくいですが、チャックの上にはマジックテープがついていて、チャックを閉めてからマジックテープで止めることができます。なくてもいいような気もしますが、あったらあったで嬉しいですね。
ウールの独特の匂いがする
ウールの匂いなんですかね、ユニクロのメリノウールを買った時にも同じような匂いがしたのですが、少し独特な匂いがします。
洗濯すると少しずつ匂いが薄くなっていきましたが、使う前には一度洗うことをお勧めします。
洗い方については下の方にあります。
メリノウールとインナーシュラフのメリット
まずはメリノウールについて
メリノウールに関してはみなさんの方が詳しいかもしれませんが、簡単に説明させてください。
メリノウールとはメリノ種の羊からとれる毛で、繊維が細く柔らかいため肌触りが良いとされる。
有名な産地としては「フランス」「オーストラリア」「ニュージーランド」のものが有名です。
ウールの特徴として
- 天然素材なので熱伝導性が低く、夏は涼しく冬は暖かい
- 吸湿性に優れる。湿気を吸収し、気化熱が発生するので夏は涼しい
- 型崩れしにくい。高い弾力性・回復性があるためシワになりにくい
- 静電気が起きにくい。湿気を含みやすいため、帯電しにくく静電気のみならずほこり・ゴミがつきにくい
シュラフを汚れから守ってくれる
シュラフって結構な値段がしますよね。
ダウンのシュラフであれば3万円くらいは軽く越えてきますよね。ですが、ダウンのシュラフって洗うのはハードルがとても高いです。
人間は寝ている間も結構な量の汗をかきます。皮脂もありますし、シュラフの内側は結構汚れるんですよね。だけど、洗えない。
インナーシュラフを使えばインナーを洗うだけで済み、シュラフ自体が痛んだり汚れたりするのを防ぐ効果があります。
夏はシュラフシーツのみでも快適
夏のキャンプではシュラフはあまり必要ないですよね。
シュラフはなくても大丈夫だけど、何もないのは風邪をひいてしまいそうですよね。
シュラフでは暑いですが、メリノウールのインナーシーツならさらっとした肌触りで、通気性もいいので割と快適に眠れます。
肌の露出が多いと蚊や他の虫に食われたりしないか心配になりますが、一枚くるまっていれば少し安心ですね。
冬はシュラフのインナーにして更に暖かく
そして本領を発揮するのは気温が下がってきてからのキャンプです。
シュラフの中にインナーシュラフを入れると、空気の層ができるので想像以上に暖かいです。
シュラフの性能に依存してしまいますが、インナーを入れることで防寒性が高まるのは間違いないです。服で例えるなら、ダウンの中に一枚重ね着をするようなものでしょうか?
もちろん真冬であれば湯たんぽを使ったり、ホッカイロなどを使う必要はでてくると思いますが、インナーシュラフが一枚あるかないかでは大きく変わってきます。
とてもコンパクトになり収納場所を取らないので、自分自身は寒さを感じなくても一緒にいった仲間に貸すこともできますから、秋~冬のキャンプに行く予定があればぜひ試してみてください。
ナンガのシュラフシーツを使ってみての感想
まずは使う前に洗ってみた
シュラフを洗うのは難しいですが、インナーシーツなら定期的に洗うことができます。
- 30℃以下の水温で弱い洗濯なら可能(洗濯ネットは必要)
- 中性洗剤を使用する必要あり
とのことだったので、ぬるま湯で中性洗剤を使用して手洗いしました。洗剤は普段使っている普通の洗剤です。大丈夫かどうか謎だったのですが、柔軟剤も入れてしまいました。
購入時はウール独特の匂いがしていましたが(ユニクロのメリノウールも同じような匂いがした)、洗濯後はその匂いが少し薄くなりました。
開封時は結構な匂いがしていたので、キャンプで使う前に一度洗濯することをおすすめします。
洗濯後は乾燥機を使わずに、風通しのよい場所で陰干しすることをおすすめします。
キャンプで使っても気軽に洗えるというのは大きなメリットだなと思います。
シュラフシーツを実際に使ってみて
僕の使っているNANGAのオーロラ600DXだけで充分暖かいので、インナーシーツを使う機会があまりなかったのですが、ついに使うことができました。
僕が使っているシュラフはこちら
https://camproadster.com/post-92/
秋になると売り切れてしまうので、夏頃までに購入するのをおすすめします。
肝心のシュラフシーツは以下の条件で使用しました
- 最低気温2℃
- サーカスTCDX
- DODのバックインベットにサーマレストのシュラフマット
- NANGA オーロラ600DX
- 幕内はストーブなし
- ユニクロの上下スエットに極暖ヒートテック
という条件で使ってみました。
シュラフだけで眠るよりも明らかに暖かく、インナーの効果を実感できました。ただこれがあれば他はいたないというものではないですね。
しっかりとしたシュラフを用意して、地面からの物理的な距離をとり、冷気をシャットアウトして底冷えを防ぐという冬キャンプの基本を徹底した上で使うととても暖かく感じます。
なくても眠れますが、あったらもっと快適に眠れる装備でした。
まずは納得できるシュラフを購入し、それでも不安が残るときのために購入して持っていくのがいいのかなと思いました。
ナンガのシュラフシーツまとめ
・インナーシーツ(インナーシュラフ)を一つも持っていない人
・今使っているシュラフの性能に不満がある人
上記の人は買っても後悔しない品だと僕は思います。
今持っているシュラフに+αで使うことができますし、シュラフは簡単には洗えませんが、インナーシーツなら毎回でも洗うことができます。
人は汗もかきますし、匂いも出ますからシュラフを清潔に保つためにもインナーがあった方がいいですね。
NANGAにしてはお求めやすい値段ですしね!
マミー型は売り切れの状態のようですが、再販時はぜひ狙ってみてください。
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