雨が降った時のあの匂い。
独特のあの匂いは一体なんなんだろうと思ったことはありませんか?臭いと思う人もいれば、意外と嫌いじゃないという方もいるのではないでしょうか?
雨の匂いの正体は「ペトリコール」と呼ばれています。ではそのペトリコールとは一体なんなのでしょう?
雨のにおいの正体ペトリコールとは?
ペトリコールは雨が降った時に地面から上がってくる匂いを指す言葉。
この言葉は鉱物学者Isabel Joy BearとR.G.Thomasがネイチャーに発表した論文の中で作られた造語。。“長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香り“をペトリコールと定義している
ウイキペディア
ペトリコールとはギリシャ語で「石」を意味するペトロ(petro)と「神々の静脈を流れる液体」を意味するイコール(ichor)を組み合わせて作られた言葉のようです。
ペトリコールの主な成分
ジェオスミン(ゲオスミン)
ジェオスミンはカビ匂いの原因となる物質です。
人の鼻はジェオスミンに対して敏感にできていて、わずかな濃度でもその匂いを感じ取れるそうです。
主に藍藻や放線菌、特にストレプトマイセス属などの微生物によって産生され、それらが死んだときに放出されます。
土にいる微生物が作ったジェオスミンが雨により空気中に放出されると、ほこりなどと合わさり「ペトリコール」と呼ばれる独特の雨上がりの匂いのもとになります。
オゾン
オゾンは何となく聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
オゾン層、オゾンホールなど以前話題になりましたよね。オゾンは地球の大気圏の上、オゾン圏を形成する物質です。
我々は呼吸により空気中の酸素を吸っていますが、オゾンはその酸素の親戚です。
空気中の酸素はO(酸素)が2つ結合したものですが、オゾンはO(酸素)が3つ結合したものです。
雷が空気を切り裂いたときに、電子と空気中の酸素が反応してオゾンが発生します。
そうして発生したオゾンもペトリコールの匂いのもとになるといわれています。
ペトリコールの正体はジェオスミンとオゾン
- ジェオスミン
- オゾン(O3)
雨が降った時の匂いの主な成分は「ジェオスミン」と「オゾン」が主な成分でした。
どちらも普段の生活ではあまり馴染みのない物質ですが、久しぶりに雨が降った時に独特な匂いがしたら、この匂いは「ペトリコール」かと思い出してください
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